U.C.Berkeley で1年間サバティカルを過ごし日本に帰国したばかりの杉本孝司先生(大阪大学名誉教授)の授業(大学1年次)で Metaphors We Will By を読んでからずっと認知言語学の論文を読んでいます。
大学受験英語から解放され、大学の教室で杉本先生と一緒に Metaphors We Will By を読んでいるときに「この箇所ですが、僕も疑問に思って Lakoff(筆者) に質問してみたんですが、それでもよくわかりませんでした」と杉本先生が独り言のように呟いたことがありました。そのときに私は「こんなにも自信満々に書いてある英語を批判的に読むの!?」と心底驚き、その時以来私の本の読み方は変わったと思います。
早瀬先生の授業(大学3-4年次)を受講していたときは構文文法にあまり興味が持てず、卒論では色彩形容詞の意味構造について分析しました。京大に移ってからようやく構文文法の面白さに気がついて、大学院では文の多義性について研究しました。
この頃の私の生活は京大と外大(現在の阪大)を行ったり来たりしていて、ビートルズの A Hard Day's Night のような暮らしを送っていました。(京都暮らしには馴染めなかったから大阪から通学していました。)
博士論文を書き上げる頃には結婚・出産を経験し、神戸大に着任してからは公私共に応用言語学の先生とお付き合いすることが増えて、共同で英語学習者の英語も分析するようになりました。
It's been a hard day's night, and I've been working like a dog
It's been a hard day's night, I should be sleeping like a log
but when I get home to you, I find the things that you do,
will make me feel alright" A Hard Day' Night, The Beatles
大学院に入学してから Langacker の論文は何度も何度も読みました。
神戸大学に着任してからは毎年500名の大学生のエッセイを読んでいます。
2016年から英語学習者のディスコースも分析するようになりました。
“Time is the very essence of life itself, and life exists in our hearts.”
Michael Ende, Momo